ビッグデータの分析を行う上で確認しておきたい5つのポイント

WRITER : Editorial department

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最近ビッグデータという言葉がよく語られているのはご存知の通りであろう。Google Trendsによると、日本での「ビッグデータ」という検索数は、2012年ごろから拡大し始め、2013年の後半から14年の前半にかけてピークを迎えていた。

このビッグデータの定義は様々であるが、野村総合研究所 ICT/メディア産業コンサルティング部の鈴木良介氏は、「事業に役立つ知見を導出するためのデータ」としてビッグデータを解釈している。

このようにビッグデータは、事業や企業において、経営判断や意思決定の裏付けになることを目的として利用されている。例えばアパレルショップのZARAは、店舗にある商品がいつ入荷され、いつ購買されたかという情報を集めて分析することで、未来の販売量の予測をし、仕入れや製造量のコントロールを行っている。

今後、企業のビッグデータ分析のニーズはますます増えてくるため、人材の教育や専門のチームの構築など、社内の体制を整える必要がある。

今回の記事では、このような背景をふまえて、企業がデータ分析を行う上で確認しておきたい5つのポイントについて解説を行う。

 

1. すべてのビジネスマンにデータの分析が要求されている

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引用:TechRadar

2015年、ほぼすべてのビジネスにおける意思決定は、多かれ少なかれデータを基に行われてきた。2016年も引き続きデータ取得・分析へのニーズが高まることが予測される。もはやデータ及びその分析は、ITの専門家のためのものではなく、すべてのビジネスマンが意思決定をする際の根拠として必要不可欠である。

そのため冒頭でも述べたように、企業は社内で適切なデータ分析を行える人材を確保する必要が生じてくる。

このようにデータを正しく分析できる人材を増やし、その分析に基づいて正しい意思決定を行えるかどうかが、企業の差別化を図る上で、非常に重要になる。

 

2. 顧客は統一されたブランド価値の提供を求めている

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顧客はつねにブランドに対して、一定のクオリティを求めている。例えばタブレットからものを買うときも、店舗を訪れて商品を選ぶときも、顧客は同じクオリティの商品やサービスを求めている。

その点で素晴らしい成功をおさめたのは、完璧なエコシステムをつくり出したAppleである。 Appleの提供するサービスや機能は、基本的にはAppleの製品を通じてでしか体験できないため、常に一定のクオリティを保つことができている。

今後より多くのブランドが、独自のエコシステムを構築し、顧客が求める包括的なサービスを提供するためには、顧客の購買行動などのビッグデータを分析し、システムの改善に活かすことが不可欠になる。

 

3. データを扱うリスクを認識する必要がある

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引用:CIO

企業が扱うデータの量が増えるとともに、データを安全に管理することや、顧客に安全性を理解してもらうことが、非常に重要になる。

最近、IoT機器を標的としたサイバー攻撃が増加している。。2015年12月15日に警視庁が発表した観測結果によると、攻撃を受けたIoT機器は攻撃側からの命令に基づいて動作する「ボット」となり、感染拡大の他、スパムメールの送信等に悪用される可能性があるという。

データを扱う上で、予期せぬ被害に遭わないために、常に最新のセキュリティ情報を知っておき、顧客や関係他社のビジネスに悪影響を及ぼすことは未然に防がなくてはならない。企業は今一度、データ管理の大切さを肝に銘じる必要がある。

 

4. ウェアラブルデバイスの登場で、デバイスを超えたデータの連携がますます重要になる

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引用:AMIS

CCS Insightの予測によると、スマートウェアラブルデバイスの出荷額は2018年に160億円規模になると言われている。これは2013年のおよそ14倍にものぼっている。

ウェアラブルデバイスの普及が進むと、オンラインとオフライン、インドアとアウトドアなど、データが様々な形で連携することで、情報の境目がなくなってくる。

例えば、身につけているウェアラブルデバイスが、体内の鉄分の摂取量が少ないことを感知し、連動している家の冷蔵庫に鉄分が豊富な食材が少ないことを認識すると、自動で条件にあった食材が購入されるというようなことが可能になる。

このように今後は、現在データ化していない情報もデータ化されるようになり、顧客も企業もそれらの情報を利用することが増えていく。

 

5. CDO(Chief Digital Officer)という役職が重要になる

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引用:CAMPUS TECHNOLOGY

ビジネスの戦略を立てたり、重要な意思決定を行うために、顧客の購買行動や人気商品についてデータを収集、分析し、インサイトを得ることは必要不可欠である。このようなデータの量が膨大になり、扱うことが難しくなっている背景から、Chief Digital Officer(最高デジタル責任者)という役職が求められるようになってきている。

彼らの役割は、データに基づいた戦略を練り、企業の売上向上に貢献し、そのプロセスを改善していくことである。

数年前からCDOという存在の必要性が問われてきているが、今年こそCDOが組織を動かす時代になるはずである。

 

データを分析するだけでなく、その上で何を行うかが勝負を決める

ビジネス上の意思決定を行う上でも、個々が生活をする上でも、今後データの重要性はますます増してくる。データに基づいた経営判断や事業計画を行えるかが、今後の企業のビジネスを左右することは間違いないことである。

今後は、ビッグデータを分析することで、売上向上や顧客満足を果たすための施策を導くことが可能になるが、その施策が画一的なものに陥ってしまう可能性もある。

このような時代に、他社と似たような施策ではなく、データに基づきながらも顧客に響くユニークな施策を行えるかが、本当の意味での企業の勝敗を分けることにつながるであろう。

▼参照

Five major trends in data and analytics for 2015

 

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