プロダクト開発は次のステージへ。プロダクト・インテリジェンスの先駆者Indix

WRITER : Editorial department

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※「Arch for Startup」より寄稿

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引用:Prozeny

プロダクト・インテリジェンスをご存じだろうか。日本ではあまりなじみのない言葉かもしれないが、簡単に言えば、製品そのものの様々なデータを収集・分析することで、次に自社がとるべき戦略を解析するアプローチである。製品に対する消費者の購買動向から企業戦略を立案するアプローチはなじみ深いかと思われるが、製品そのものの情報から次の企業戦略を立案するアプローチは新鮮に見える。

我々Arch startupが拠点としているシアトルには、プロダクト・インテリジェンスを応用し、市場に流通する様々な製品の莫大なデータ(競合他社のデータをも含む)を収集・分析することで様々な企業のマーケティング戦略を支援している会社がある。

Indix社は、2010年に設立され、e-commerce上の小売店40万店、7,000のブランド、7億アイテムの製品データベースを有するプロダクト・インテリジェンスの先駆的企業である。今回はそのような同社のサービスを紹介したい。

 

プロダクト・インテリジェンスとは

2002年にAverna Technologies社によって使われ始めた言葉であり、当初はソフトウェアの品質テストや認証プロセスを自動化し、高速化するために形成されたシステムを意味していた。

そこから転じて、現在では、製品に係る情報をビッグデータとして様々な角度から収集し、アリゴリズム的に解析することで、次世代バーションの製品開発を容易にするための知見を得る仕組みを意味している。なお、プロダクト・インテリジェンスの最終目的は、製品開発のイノベーションを促進し、自社企業の競争力を向上させることであると言われている。

 

Index社について

これまでの沿革

創業者は、Microsoft社を19年間勤め、プラットフォーム開発担当の副社長でもあったSanjay Parthasarathy氏であり、同社は、同氏により2010年に設立されている。また、同社はこれまでにAvalon Ventures社Nexus Venture Partners社等のベンチャーキャピタル等から約30億円の資金調達を行っている。なお、拠点としては、シアトル以外に、サンフランシスコ、チェンナイにオフィスを構えている。

サービス内容

①    概要

e-commerce上の7億アイテムもの商品のリアルタイムデータを保持するデータベースを構築しており、顧客企業は自社商品の売れ行きだけでなく、ライバル企業の商品や類似商品の売れ行き、価格帯、カタログ情報、店舗毎の販売状況等を検索でき、当該情報と同社アリゴリズムに基づいた詳細分析レポートを入手できる。これにより、顧客企業は、自社商品を取り巻くマーケットや競合企業を考慮した上でのプロモーション、価格設定、新商品開発等が可能となり、より最適な顧客ターゲットに、より最適な商品を、より最適なタイミングで提供することが可能になる。

②    詳細

Search、Optimize 、Analyze、Enrich、Learnの機能を持ったアプリケーションが利用できる。

ⅰ)Search

自社商品が属するカテゴリーの商品を価格情報等も含め、リアルタイムで検索できる機能等

1

引用:同社ホームページ

ⅱ)Optimize

多店舗間における商品価格比較レポート、広告掲示価格を下回って販売される商品を特定するレポート、在庫切れ商品に関するレポート等が入手できる機能等

2

引用:同社ホームページ

ⅲ)Analyze

自社企業が認知していない競合企業の商品、類似商品等との競争状況が分析でき、また、ダッシュボードによって価格、プロモーション、競合状況が管理できる機能等

5

引用:同社ホームページ

ⅳ)Enrich

自社カタログに不足した情報等を追加できる機能等

3

 

引用:同社ホームページ

ⅴ)Learn

自社が認知していない商品を、データサイエンスを用いて、部分的な情報から特定する機能等

4

引用:同社ホームページ

 

最後に

今回はプロダクト・インテリジェンスという比較的新しい取組みを応用して、顧客企業の競争力向上を支援するIndix社を紹介した。この取組みは、テレビコマーシャル上のありとあらゆるCMに係る情報を収集し、データサイエンスを用いて広告主やケーブルテレビ局に広告価値向上に資する知見を提供しているispot.tv社のビジネスモデルに酷似している。

プロダクト・インテリジェンスという取組みは日本企業にとっては、まだ馴染みが薄いかもしれないが、同取組が今後どのように発展し、イノベーションと競争力強化に貢献していくのか注目していきたいと考えている。

Arch for Startup

1

クラウドコンピューティング分野で世界一と言われるシアトルを拠点にクラウド関連やスタートアップ情報を発信。

●HPアドレス: http://www.archforstartup.com/

●Facebookページ: https://www.facebook.com/arch4startup

 

 

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