Facebook、Twitter、ソーシャル・ネットワーク企業が次々とディープラーニングの企業を買収する訳とは?

WRITER : 朴 泳虎

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Twitter、Facebook、Instragram、こういったSNSは多くの人にとってもはや生活の一部となった。自分の見たもの、感じたものをアップロードして共有しあうSNSの世界は、その人のデジタル世界の分身といっても過言ではないだろう。

今、そのSNSがディープラーニングという画期的技術により、また一歩進化しようとしている。今回は、大手SNS企業達のディープラーニングに関する取り組みと、その未来についてご紹介したい。

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Facebookは2013年からディープラーニングに本格的に着手

SNS1

引用:ソーシャルネットワーク×ディープラーニング

MIT technology reviewの記事によると、Facebookは2013年9月に8人のエンジニアを集めたAI開発チームを結成した。更に同社は、2015年1月20日に自身がもつ ディープラーニングモジュールをオープンソース化して、企業や開発者に対して公開すると発表した。

元々、Facebookはオープンソースに貢献してきた歴史があるが、今回のモジュール公開はオープンイノベーションによりディープラーニングの開発を一気に進めようという同社の意図が垣間見える。

ディープラーニング技術の活用用途について、ニュースフィードの品質を向上などを挙げている。フェイスブック・ユーザーのニュースフィードには、膨大な量のステータス・アップデート(友人の最新情報)が流れており、ユーザーはその全てを把握する事はできない。

これら大量のメッセージから、ディープラーニングを使うことによって、そのユーザーにとって本当に価値があると思われるメッセージだけ選別、表示している。更にFacebookは、2014年3月にDeep Faceと呼ばれる顔認識技術の開発に成功しており、97.25%の精度で二つの顔画像を識別する事が可能となっている。

▼参考

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1403/19/news091.html

Twitterもディープラーニング新興企業のMADBITSを買収

SNS2

引用:ソーシャルネットワーク×ディープラーニング

米Twitterは2014年7月にディープラーニングを研究するMADBITSを買収した。同社は主に、画像検索と画像の大規模データベースを自動生成するための仕組みを構築していた。

MADBITSの共同創業者であるクレメント・ファラベット氏 とルイス・アレキサンドレ氏はNY大学の出身であり、米FacebookのAIラボ所長を務めるヤン・ルカン氏の元教え子である。TwitterはMADBITSの技術を取り入れる事により、画像や動画付きツイート検索においての精度を飛躍的に向上させた。

また、詳細は公開されていないが、同サービスのおすすめアカウントレコメンデーションにも、顧客のツイートから嗜好性を読み取る事で興味を持ちそうなアカウントをレコメンドするという形で、MADBITSの技術が使用されていると考えられる。

ディープラーニングにより、SNSはどの様に進化するのか?

SNS3

引用:ソーシャルネットワーク×ディープラーニング

進化の形として考えられるのは、まず情報フィルタリングの精度向上である。

前述した通り、スマートフォンの普及によりSNS上のデータ量は日々増大しているのに対して、私達が本当に知りたいと思う情報はその中のほんのわずかである。ディープラーニングによりユーザーの嗜好、投稿の文脈的意味を理解する事により、フィルタリングの精度を向上させる事が、目下としての課題だろう。

その次に考えられるのが、投稿からユーザーの感情や、ユーザー自身も気づかない深層心理を読み取る機能である。

既に、Twitterなどにおけるユーザーの投稿が肯定的(ポジティブ)なものか、否定的(ネガティブ)なものかを判定するツールは多く登場しているが、精度に問題があったり、単語ではない文脈全体から表される意味を理解できなかったりといった課題があった。

売上の殆どを広告から得ているSNSにとって、分析したユーザーの感情や深層心理に合わせたターゲティング広告は、まさに革命的な効果をもたらすだろう。これは同時に、史上初めて人類の社会心理が可視化されるという事でも有り、その可能性は計り知れない。

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