【連載企画】最新HRテクノロジーは人材業界に変革をもたらすのか

WRITER : 楠富 智太

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近年、HR(Human Resource)に関連する業務が、スマートフォンの普及といったテクノロジーの浸透・発展により、大きく変化している。

今回は、HR×テクノロジーの連載企画の1回目ということで、人材サービス産業の実態に迫り、どのようにテクノロジーが活用されているかをまとめた。

2020年に9兆円規模の人材サービス市場

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引用:LinkedIn

「人材サービス産業の近未来を考える会」の調べによると、2020年の人材サービス産業は売上ベースで約9兆円と推定されている。現在人材サービス産業は、年間約801万件の求人を取り扱い、約475万人に対してマッチングや就業管理を行っている。

一言で人材サービス産業といっても、採用関連業務の代行や、人材育成のための研修事業など多岐にわたっているが、代表的な形態として、求人広告事業、職業紹介事業、派遣事業、請負事業の大きく4つに分けられる。

その人材サービス産業の中で、テクノロジーの活用が盛んになってきている。

具体的事例として、世界最大級のビジネス特化型SNS「LinkedIn」が行っているエコノミックグラフがある。これはビジネスに関連した企業情報の詳細から、世界中に存在する正社員、アルバイトすべての求人情報、教育機関での学部からサークル活動、仕事での成果等の詳細なデータを全て有機的に可視化して人と恋業との関連性を描き起こしているものだ。

▼参考PDF

http://www.zenkyukyo.or.jp/outline/pdf/kinmirai.pdf

人材サービス産業が抱える課題

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有期雇用社員のキャリア形成や派遣社員の能力・処遇の向上といったいくつか人材サービス産業に課題がある。その中でも注目されているのが、マッチング能力向上によるミスマッチの抑止である。個人の就業ニーズと企業の人材活用ニーズを迅速・的確にマッチングさせることだ。

人材サービス産業には、より多くの就業機会の開拓と就業希望を持つ多様な人材の発掘・育成を行うことと併行して、これまで以上にマッチング能力の向上に取り組み、就業ニー ズと人材活用ニーズを結びつけることが期待される。

不確実性の高い経済環境の中で厳しい経済競争に晒されている企業側のニーズは、限られたコストで迅速に優秀な人材を獲得することと、その人材を活用することにある。人材サービス産業が企業側と就業側、両者のニーズを結びつけるためには、個人・企業の双方の希望条件を的確に調整してマッチングさせるためにテクノロジーが利用され始めている。

その他にも人材育成による人材サービスの高度化など、人材サービス産業従事者の職業能力の専門化と高度化のための教育研修に力を入れなければならないという課題もあり、そこでのテクノロジーの活用も期待される。

テクノロジーはHR領域をどう変えるのか

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HR領域にテクノロジーが活用されることで、現在人材サービス産業が抱えている課題をいくつ解決できるか期待が高まっている。しかし、これらの課題は人材サービス産業だけですべて解決することはできない労働市場の構造的な課題ととらえ、企業と人材サービス産業が連携して、これらの課題解決に臨むことが重要であるのだ。

そこで近年、スマートデバイスやSNSの普及といった変化に伴い、それらをうまく活用することで様々な分野の課題が解決されることが期待されている。同様に人材サービス産業では、テクノロジーの活用によってどのような未来が訪れるだろうか。人材サービス産業の抱える課題を解決すると同時に、これまで以上に便利で快適なサービスを展開していくだろう。

次回以降はHR×テクノロジーの連載企画として、海外のHRテクノロジー事例、ディープラーニングやBeaconの活用事例を紹介していく。

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