自動運転自動車の未来を拓くコンピュータ「NVIDIA DRIVE」の性能に迫る

WRITER : 楠富 智太

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

nvidia_drive_px_cx

引用:Conducción inteligente de la mano de Nvidia

2015年1月4日、アメリカ合衆国カリフォルニア州にある半導体メーカーのNvidia Corporation(エヌビディアコーポレーション:以下、Nvidia)は、2015年1月5日から1月9日にわたって、ラスベガスで開催されていた世界最大級の家電展示会「CES2015」のなかで2つの製品を発表をした。

1つ目は、自動運転機能を開発する「NVIDIA DRIVE PX」。もう1つは最先端のデジタル・コクピットを構築する「NVIDIA DRIVE CX」だ。この2つの製品は自動車の自動運転技術を実現するかもしれないということで大きな注目を集めている。

▼参照

車の未来を拓く 自動車用コンピュータNVIDIA DRIVEを発表

全自動運転の開発プラットフォーム「NVIDIA DRIVE PX」

nvidia_drive_px_-1072x715

引用:Nvidia Corporation

「NVIDIA DRIVE PX」は、自動運転の開発プラットフォームで、コンピュータビジョンとディープラーニングの分野の最新技術を取り入れている。

「NVIDIA DRIVE PX」は、Nvidiaが開発する超高密度集積回路「Tegra X1」を活用している。「Tegra X1」は、最新のXboxOneと同レベルのグラフィック処理能力をコンピュータに組み込むことが出来る。先代モデルのTegra K1から処理能力は約2倍に向上し、電力消費も従来モデルより少ない。「Tegra X1」は1Tflops以上の処理能力を誇り、これは2000年に世界最速だったスーパーコンピュータの性能に匹敵する。

この「Tegra X1」を2基搭載したのが「NVIDIA DRIVE PX」で、最大で12台の高解像度カメラから得られる入力信号に対し、1秒間に最高1.3ギガピクセルの処理を行うことができる。

Nvidia-Drive-CX

引用:NVIDIA DRIVE

「NVIDIA DRIVE PX」のコンピュータビジョン機能

park-960x480

引用:Nvidia Corporation

「NVIDIA DRIVE PX」のコンピュータビジョン機能は、人間が操作しなくても自動車が自ら駐車スペースを見つけて全自動で駐車をすることを可能にする。「NVIDIA DRIVE PX」では、画像処理能力の向上によって、自動車が混み合った駐車場の中で空いているスペースを探しだして駐車をしたり、自動車がユーザーからスマートフォンで呼び出しを受けて、ユーザーのところまで自動で戻ることなどが可能になる。

「NVIDIA DRIVE PX」の深層学習機能

nvidia-drive-px-thumbnail-100538893-orig

引用:Nvidia’s Tegra-powered Drive PX system brings augmented reality smarts to your car

「NVIDIA DRIVE PX」は、ディープラーニング技術と画像認識機能と組み合わせる事で、救急車と配送トラックといった車種の違いや、駐車中の自動車が発進しようとしているかどうかを見分けるなど、まるで人間が目で見て判断をしているようなことができる。その結果、状況の微妙な違いに対応する自律走行が実現できるのだ。

自動車の周囲360度を、上から見た画像をリアルタイムで提供する「NVIDIA DRIVE CX」

img_4877

引用:Nvidia Announces Two New Computing Platforms For Cars

2つ目のデジタルコクピットコンピュータ「NVIDIA DRIVE CX」は、自動車の周囲360度を上から見た画像をリアルタイムで提供することで、運転者の死角問題を解消するサラウンドビジョンを実現する。さらに、高度なグラフィック、コンピュータビジョン技術を用いて、デジタル・スマート・ミラーを実現できるため従来のミラーをとりはらうことができる。

Nvidiaは2035年世界販売台数年間約1180万台になる自律走行自動車市場をどう変えるか

150105cesnvidia02

引用:Nvidia Corporation

今回発表された「NVIDIA DRIVE」は、全自動運転する未来の自動車に不可欠なテクノロジーである。市場調査会社の米IHSの調べによると、自律走行機能を備える自動車の市場は、2035年には世界販売台数が年間約1180万台になると言われている。先行する米グーグルは、ドライバーなしで完全自律走行する自動車「level5(L5)」の実現を目指しており、2020年から限定販売を始めるとしている。

自律走行機能を備える自動車関連のテクノロジーは、これからさらに盛り上がりをみせるであろう。今後の動向に要注目だ。

▼参照

自動運転車の市場規模は2035年に1180万台、IHS予測

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

各種お問い合わせはこちらから

  • マーケティング資料請求
  • お問い合わせ
  • 会社資料請求

あなたにオススメの記事

  • 人工知能の全貌に迫る!人工知能の活用事例10選

  • 今、数々のファッションブランドが飲食業界への参入を急ぐ理由

  • シリコンバレーの大企業が注目するグラフデータベースとは?その魅力に迫る!

  • どうなる3Dプリント業界? "幻滅期"を抜け出すカギはどこにあるのか

  • 【連載企画】今世界で注目を集める「ディープラーニング(Deep Learning)」とはなにか

  • 【連載企画】いま、ファッション業界でIT革命が起きている

  • シリコンバレーの天才達が土日も休まず働く理由

  • もし桃太郎が現代のWebマーケティングで鬼退治をしたら