機械・人工知能が人間の仕事を奪う未来はやってくるのか?

WRITER : 野田 勝

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近年人工知能分野の発展が目覚ましい。人工知能分野の中でも特に、ディープラーニングが注目を浴びるようになって以来、画像解析や自然言語分析の分野は目覚ましい発展を遂げている。

そんな中、絶えず議論になっているのが”人工知能は人間から仕事を奪うのか否か”という問題である。

一部では既に人工知能が人間に代替し始めている

人工知能が人間から仕事を奪うのかという議論が盛んになる一方で、一部では既に人工知能を搭載したシステムやロボットによる代替が起こり始めている。人工知能を搭載したシステムやロボットによる代替が懸念されている職業は数多く存在するが、特に注目を集めている主要なものには以下のようなものがある。

タクシーの運転手

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自動運転技術の発展によって、将来的にタクシーの運転は自動化されることが予想される。自動運転の分野にはGoogleやAppleを初め、国内でもトヨタ自動車や富士重工のスバルなどが開発に取り組んでいる。

また、最近では株式会社DeNAがロボットタクシーのサービス開発を始めるなど、今後タクシードライバーは自動運転技術の発展に伴って代替が進んでいく職業の一つである。

コールセンターのオペレーター

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顧客からの質問に対して、決められた回答をすることが求められるコールセンターのオペレーターは、今後人工知能による代替が進むと予想されている。

先日、ニューヨーク市のヘルプデスク職員が、自作の人工知能システムにオペレーション業務を行わせていたとして、停職処分を下されていたことが話題になった。

また、Facebookは現在パーソナルアシスタントの”M”を開発中で、人工知能に人間の思考のロードマップを記憶させるために、ユーザーからの質問に答える過程で、人間のオペレーターが検索したサイトや検索キーワードなどを全て記録し、それを人工知能に学習させる形で、人工知能をより高度化させる試みを行っている。人工知能が人間の思考のロードマップを学習すれば、より人間らしい回答を行うオペレーターシステムの実現が可能である。”M”はFacebookメッセンジャーに搭載されるパーソナルアシスタントだが、技術的にはオペレーションシステムへの応用が可能だと思われる。

店頭販売員

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引用:ソフトバンク

ソフトバンクのPepperに代表されるように、ロボットの店頭活用は今後も加速していくはずである。現状のPepperは、コミュニケーションの面で人間には及ばないものの、商品知識や在庫データベースなどを内蔵できるといった点において、人間に優位性を持っている面もある。今後接客を行う人工知能搭載のロボットが増えて来るのは間違いない。

また、人工知能搭載のロボットだけでなく、今後はバーチャル試着システムやセルフチェックアウトシステムも普及していくことが予想されるため、店頭での人間による仕事はどんどん機械によって代替されていくはずである。

会計士

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実は会計士や税理士の仕事の大半は、人工知能によって代替されてしまうことが懸念されている。

会計士の仕事の中の、過去の判例の抽出や書類の誤り箇所の訂正といった業務は、人工知能によって代替が可能とされている。

会計士や税理士、弁護士のような、高度な知識を駆使する職業であっても、人工知能は大量のデータベースを蓄積し、瞬時に適切な情報を抜き出して判断を下す事ができるため、今後代替が進んでしまう可能性は大いにある。

仕事を奪われるのではなく共存していく姿勢が重要

人工知能が注目を浴びるようになって以来、国内外のメディアでは人工知能によって人間の仕事が奪われるという主張が目立つようになった。確かに、本記事で紹介したように、現在人間が行っている仕事の多くは、人工知能、もしくは機械によって代替されていくはずである。

しかし、人工知能や機械によって人間の仕事が代替されていくことは必ずしも悪いことではなく、多くの事務的で機械的な単純作業を人工知能や機械が巻き取ることで、人間がより人間らしい仕事に時間を割くことができるようになると考えるべきである。

インターネットの父の一人、ヴィトン・サーフ氏は「歴史を見ても、技術革新は雇用を創出するものでこそあれ、雇用を破壊するものではない。失われる以上の雇用がロボットやAIによって生み出される」と主張している。単純作業を機械が代替することで、人はより人間らしい仕事をできるようになり、より効率的な働き方ができるようになっていくはずである。

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