巨大グローバル企業も注目する人工知能を活用したアプリ事例4選

WRITER : 柏倉 明郎

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近年、IBMが研究開発している人工知能「ワトソン」が、銀行のオペレーションサポートに導入されたり、米国クイズ番組に出演して、人間のチャンピオンを破ったりと、人工知能が世間の注目を集めている。しかし、人工知能が私たちの暮らしから遠いもののように感じる人も少なくないだろう。

そこで、今回は人工知能が用いられている、スマートフォンのアプリを紹介する。すでに人工知能は私たちの身の回りでも活用されはじめている。

人工知能を活用したアプリ事例

米セールスフォースは人工知能を使ったカレンダーアプリ「Tempo」を買収

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引用:Tempo Joins Salesforce

「tempo」は基本的なカレンダー機能をベースとして、人工知能が関連情報を自動で追加してくれるアプリである。同アプリは今年5月に米Salesforce.com.に買収され、現在はサービスを停止している。

「tempo」に連絡先データベースやEメールを同期させることで、ユーザーが追加した予定に関連がありそうな情報を、「tempo」が搭載した人工知能が収集し、表示してくれる。例えばユーザーが”佐藤さんと渋谷でミーティング”という予定を設定した場合、佐藤さんの連絡先や、過去のEメール履歴などの関連情報をカレンダーのイベント内に表示する。また、”渋谷”という単語を地名として認識し、ユーザーの現在位置から渋谷までの道のりや乗り換え案内を表示してくれる。

買収の意図は明らかにされていないものの、Salesforce.com.に買収されたことで、今後「tempo」の更なる飛躍が期待される。

Googleは人工知能搭載のスケジューリング管理アプリ「Timeful」を買収

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「Timeful」は、人工知能を用いてユーザーがスケジュールを組み立てるのをサポートしてくれるアプリである。今年5月にGoogleに買収され、現在はサービスを停止している。

Googleは既にGoogle NowやGoogle Inboxで、ユーザーに必要になりそうな情報を判断してユーザーに提示するサービスを開始しているが、「Timeful」を買収したことで、ユーザーはより楽に日々のスケジュールを立てられるようになる。

例えば「毎週三回はジムに通いたい」、「水曜日までには会議の資料を作りたい」と記入するだけで、それらの要望を踏まえたスケジュールをアプリが自動的に組んでくれる。また、各イベントの優先度を人工知能が判断し、新たに重要なイベントが追加された場合などは、優先度を加味して自動的に適当な日時にリスケジュールしてくれたりする。「Timeful」は今後Google Appsに追加され、Googleカレンダーの利便性がより一層向上することが期待される。

ユーザーの嗜好に合わせたニュースを届けるキュレーションアプリ「カメリオ」

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引用:カメリオ

「カメリオ」はユーザーの好みに合わせて、記事を届けてくれるニュースアプリである。カメリオには人工知能型キュレーションエンジン「カメリオAPI」が搭載されている。「カメリオAPI」は機械学習を用いた自然言語処理を活用して、ウェブサイト内に使用されているキーワードからそのサイトの特徴を認識し、学習する。

「カメリオAPI」が割り出した記事の特徴と、ユーザーの記事閲覧履歴を重ねて分析することで、ユーザーがどんな内容の記事を好むのかを割り出すことができる。この仕組みを利用して、「カメリオ」はユーザーの嗜好に合う記事をWeb上から探し出してくれる。

さらに「カメリオ」は、ユーザーの記事閲覧時間や閲覧記録などのデータを学習するため、使えば使うほどユーザーの嗜好に適したメディアとなっていく。その結果、ユーザーのエンゲージメント率向上や、メディアのブランド力向上に繋がる。

女子高生人工知能アプリ「りんな」

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引用:りんな公式サイト

日本マイクロソフト株式会社が、LINE株式会社のLINE ビジネスコネクトを活用して、女子高生人工知能「りんな」のサービスの提供を開始した。「りんな」はユーザーと人間らしく自然な会話を行うことができ、ユーザーと感情的なつながりを築くことができる。

「りんな」には、マイクロソフトが展開している検索エンジン「Bing」で活用されているディープラーニング技術と、機械学習のクラウドサービス「Azure Machine Learning」が組み合わされている。

そして、これらの技術を用いた「りんな」の会話エンジンを、企業向けのマーケティングに活用する動きが注目を集めている。LINE公式アカウントでの個々のユーザーとの会話内容を、自然言語処理の仕組みを利用して解析し、ユーザーの嗜好に合わせたおすすめの商品を提案したり、ユーザーにとって有益な情報を提供したりするのだ。「りんな」には新たなマーケティングツールとしての働きが期待されている。

人工知能各分野の技術進歩に伴ってアプリも進化する

いかがだっただろうか。今回紹介した事例では、自然言語処理の技術を活用して、文章の意味を人工知能が理解したり、機械学習を活用して、よりユーザーの嗜好に合わせた情報を提供しているアプリを紹介した。

今後は、音声認識や動画像解析の技術がより発展することで、ユーザーの声や表情、ジェスチャーなどを読み取って、ユーザーが手を動かすことなく、スケジューリングができるようなサービスや、ユーザーに必要な情報を先回りして用意しておいてくれるようなサービスが登場してくるだろう。また、ソフトバンクグループ株式会社が開発しているPepperのように、感情エンジンを搭載して人間と意思疎通をはかることができるアプリも今後増えて来るはずだ。

技術の進歩により、人工知能が今より更に身近な存在になる日は近い。

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