2014年も年の瀬に近づいている。2014年はGoogleGlassを始めとして、数多くの近未来ガジェットが登場し、世間を賑わせた。10年前には想像もつかなかったような世界に私たちは生きている。私たちの生活は、確実に未来へと前進しているのだ。 今回は、世界の各企業が描く未来像が分かる、未来予測動画をご覧頂きたいと思う。
Microsoft
Productivity Future Vision (2011)
時にはビジネス、時には家族団欒の席。離れていても、リアルタイムに同じ情報を共有して、あたかも同じ空間にいるような気分にさせてくれる。コミュニケーションの取り方は非常にインタラクティブで、ユーザーはディスプレイやタブレット端末に手や腕をかざし、何らかのデバイスと交信をすることで、直感的なやりとりができる。 またオフラインとオンラインの世界を繋ぎ合わせて、例えば駅からタクシーでMTG場所へ向かう際、ふと外を見れば、窓越しに目的地のビルに「会議場所」という表示がなされている。冷蔵庫をタッチすると中の食材で作ることができるレシピを教えてくれる。情報の可視化により私たちが受けることができる恩恵は、留まることを知らない。
NTTデータ
data for : the smart society(2013)
近い将来、公害汚染は35%増加、人口は22%増加など、私たちは大きな社会問題に直面する。NTTデータが目指すのは、世の中のデータが有機的に繋がりながら活用されていることだ。ビジネス、社会、人々を結びつけることで、毎日の生活や人生がより便利で良いものになっている。 例えば、交通事故で重症を負ったとしても、リアルタイムに状態を解析して適切な処置を施すことで生存率が上がる。またスポーツジムでの運動と日々の食事等を組み合わせて、毎日の健康状態を管理することで、豊かな生活を実現。このようにNTTデータは、私たちに2030年のスマート社会を見せてくれている。
TOYOTA
Introducing TOYOTA i-ROAD Personal Mobility Vehicle (2013)
まるで、車とバイクの良い所取りをしたような形で、狭い都市でもスキーのように駆け抜ける。TOYOTAが世の中に送り出したのは、パーソナルモビリティタイプの乗りものi-ROADだ。3つのタイヤとスマートなフォルムが、まさに近未来を彷彿させる。2014年3月には愛知県豊田市で、また同年10月にはフランスでの実証実験を開始しており、i-ROADが町中を滑るように走る様子が非常に楽しみである。
Airbus
The Future by Airbus – Concept plane cabin(2011)
仏エアバスは、夢のような空の旅を私たちにプレゼントしてくれる。飛行機移動が苦手という方も多いだろう。窮屈な空間の中で、体を動かすこともままならずに長時間座り続けなければならない。しかし未来のエアバスでは、狭い機内は快適で非日常体験ができる空間へと生まれ変わる。 特に機内が透けて外の様子が一望できたり、周りに見える山々に関する情報が目の前に映しだされる様子は圧巻だ。エアバスが目指すのは他の航空機に真似できない、テクノロジーを存分に活かした未来の乗り物だ。
Openarch Openarch
FILM (2011)
オープンアーチが目指すのはスマートハウス。室内のプロジェクターが、あらゆる情報を表示してくれる。目覚めの際には、枕元に映る時計に腕をかざしてアラームをストップ。コンセントで充電中の電化製品は、充電状況が表示されている。IoT化が加速する中、私達の家も近い将来このような姿になるだろう。
Corning
A Day Made of Glass 2: Same Day. Expanded Corning Vision (2012)
本社を米国に置く、世界最大規模のガラス製品メーカーであるコーニングは、ガラスと最先端テクノロジーを組み合わせることで、私達の日常がどのように変化するのかを教えてくれる。時には部屋の壁として、時にはソーラー電池のパネルとして、また時には児童用教材のディスプレイとして、ガラス加工に歴史を持つコーニングならではのビジョンムービーだ。
いかがだっただろうか。かつては人間の想像だった世界が、今や様々な技術の組み合わせて現実のものになりつつある。ここから十数年経った先の未来が、今から楽しみでならない。