世界中が夢中!話題沸騰の位置情報オンラインゲーム「Ingress(イングレス)」とは

WRITER : 野田 勝

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アイキャッチ イングレス

本日12月13日、GoogleのNiantic Labsによる、位置情報に基づいた多人数参加型モバイルオンラインゲーム「Ingress(以下イングレス)」の公式イベント「Darsana Tokyo(ダルサナ東京)」が開催される。4000人を超えるイングレスプレイヤーが参加すると見られ、その規模はイングレスのイベント史上最高と言われている。

世界中で流行中!モバイルオンライン位置情報ゲームイングレスとは?

 

イングレスとは、位置情報に基づいた多人数参加型モバイルオンラインゲームである。Android・iOSのデバイスをスキャナーとして使用し、お互いに協力して陣地を拡大していく。世界中がゲームの舞台となっており、他のプレイヤーと交流してゲームを進めていく。

世界中を舞台にした壮大な陣取りゲーム

イングレス 画像1

イングレスは一言で言うと、現実世界と仮想世界を融合させた陣取りゲームである。プレイヤーはゲーム開始時に2つのチームから参加する方を選び、各地に散らばるポータルと呼ばれる拠点を繋いでテリトリーを拡大していく。ポータルは現実世界の芸術作品やランドマークとリンクしており、実際にそれらの場所を訪れて特定のアクションを起こすことで、ポータルを自陣に取り込める仕組みとなっている。

イングレスは地理情報と位置情報を融合したゲームであり、GoogleMapやGoogleEarthなど、世界全体を包括する地理情報を掌握するGoogleの強みを生かしたゲームである。

▼参照
Ingress

国内企業初!ローソンがイングレスと提携を発表

ローソン×イングレス画像

引用:charingress.tokyo

実は、先月18日に株式会社ローソンとイングレスが提携を発表し、全国のローソンがイングレスのゲーム上でポータルとして表示されるようになった。国内企業とイングレスのコラボは初の試みである。

前述の通り、イングレスはポータルを自陣に取り込んでいく陣取りゲームである。ポータルを獲得するには、実際にポータルの元へと足を運ぶことが求められる。従って全国のローソンがポータルになることで、イングレスのプレイヤーは自陣拡大の為に、他社のコンビニではなくローソンを好んで利用するようになるだろう。

例えばイングレスプレイヤーの家、もしくは会社の近所にローソンと他社コンビニがあったとすれば、イングレスのプレイヤーはローソンを優先的に利用する可能性が高い。

”ついで”の需要に目を付けたローソン

イングレスは位置情報連動型のゲームであるため、実際にプレイヤーが動かなければゲームを進めることは出来ない。しかし、”ゲームの為にわざわざポータルのもとに足を運ぶ”ことが出来るプレイヤーばかりではない。そんな人にとってみれば、コンビニで買い物をする”ついでに”ゲーム内で使用するポイントや、アイテムを獲得することが出来るのであれば、他社のコンビニよりも優先的にローソンを利用することは想像に難くない。

イングレスのゲームルールのなかに”ハック”というものがある。ポータルを獲得する為には特定のアイテムが必要なのだが、そのアイテムを獲得する為にはポータルのもとを訪れて”ハック”をする必要がある。ハックは5分おきに4回行うことができ、4度目のハックから4時間経過後、再度ハックすることが出来るようになる。つまり、一日に何度かローソンを訪れれば、その都度ポイントやアイテムを獲得するチャンスがあるのだ。結果として、イングレスユーザーのローソン来店率は大幅に向上することが予想される。

▼参照
株式会社ローソン

岩手県が観光振興にイングレスを活用

IngressIwate1

引用:岩手県広聴広報課公式Twitter

国内でイングレスを事業に活用しているのはローソンだけではない。なんと岩手県は、2014年9月24日に県全体としてイングレスを観光産業の振興に活用していくことを公表した。岩手の名所やランドマークをイングレスのポータルとして申請し、イングレスユーザーに岩手まで足を運んでもらうことが狙いだ。

先月9日には、岩手県庁主導の「Ingress活用研究会」が、ポータル候補地の探索および申請を目的とした、町歩きイベントを開催した。結果として、想定の2倍が参加し、イベントは大成功を収めた。今後も岩手県はイングレス活用の策を模索していき、観光産業振興の一助を担うことが期待されている。

ゲームが人を突き動かす時代の到来

A mobile couple上述のローソンとイングレスの提携の例では、ゲームを進展させる為に現実世界のコンビニに足を運び、来店に付随して購買が増えることが期待されている。また、岩手県の試みのように、ポータルを獲得する為に、普段足を運ばない土地へ行ってみようというプレイヤーも少なからずいるだろう。

なんとアメリカでは電波も無い砂漠で、わざわざ数千ドルを払って自ら電波塔を立て、大規模なコントロールフィールドを作ったプレイヤーもいるという。

「Darsana Tokyo」で日本沈没?!

更には、本日14:00から東京で「Darsana Tokyo(ダルサナ東京」が開催されたが、イベント開始直後に、北海道、中国、グアムを結ぶ巨大なCF(コントロールフィールド)が形成され、日本国内でのほとんどの場所でプレイ続不可能という自体が発生した。

イングレス 日本沈没

イングレスでは、ポータルを自陣の色に染め、獲得したポータル同士を繋げて陣営(CF)を獲得していくのだが、イベント開始直後に日本全域を覆う巨大なCFが形成されたことで東京にいるプレーヤーは太刀打ちが出来なくなってしまった。イングレスがグローバルな陣取りゲームであることを感じさせる一幕であった。このように、今やゲームが人を突き動かす力は無視できないものとなって来ている。

ゲームが顧客接点となる時代の到来

今後位置情報連動型のゲームが普及していけば、既に国内でローソンが取り組んでいる例のように、ゲーム内のアイテムやポイントを獲得すること自体が顧客の来店動機となることが当たり前になっていくかもしれない。

前述のようにゲームが人を突き動かす力は、今や無視できないものとなっており、そのエネルギーを上手く生かすことが出来れば、ビジネスに限らず様々な分野で成果が期待できる。イングレスの今後に要注目である。

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