AppleのiOS7から利用可能になり、聞く機会の多くなった「iBeacon(アイビーコン)」。アパレル業界を筆頭にマーケティング分野ではビーコンの導入事例も見られるようになってきているが、いまいちピンと来ない方も多いのではないだろうか。
そんな中、登場したのがビーコンで自宅を自動化してくれるデバイス「airfy Beacon」だ。
引用元:airfy Beacon
スマホで自宅を自動化
airfy Beacon端末を寝室/キッチン/リビングなど自宅の様々な場所に配置しておけば、専用アプリをインストールしたスマートフォンを持った人との距離に応じて、家電を操作したり、IFTTTのレシピを実行したりできる。
洗面所に入ると照明が自動で付き、出ると自動で消える。
引用元:airfy Beacon
引用元:airfy Beacon
引用元:airfy Beacon
寝るためにリビングを出ると、自動で照明やテレビが消える。
引用元:airfy Beacon
ご覧頂いたように、airfy Beaconを自宅の各所に配置しておくだけで、家電と連携して自動化を行ってくれる。
HomeKitと連携も!?
今秋リリース予定のiOS8には「HomeKit」というフレームワークが搭載され、iOS端末とスマート家電の連携が強化される。
HomeKitによりエアコン/AV機器/照明/ドアロック等をiOS端末から操作できるようになる。
残念ながらairfy Beaconは現在のところPhilips HUE、NEST,IFTTTとしか連携ができないが、このHomeKitを利用することにより、ほぼ全ての家電と連携可能になることが考えられる。
朝、目覚めると音楽が自動で流れ出し、ニュースを見ながらコーヒーを一杯。そのまま家をでると音楽は止まり、ドアロックが自動でかかる。
夕方、帰ると自動でドアロックが開き、お風呂が湧き出す。自動で点いたエアコンで涼みながら夕食を取る。
寝るときはリビングを出れば全ての家電がオフになる。
そんな生活を送るようになるのも、もうすぐかも知れない。
このairfy Beaconは「Kickstarter」で59ドル以上出資を行うと、今年の10月頃に端末をひとつ送ってくれる。当編集部にも届く予定だ。
未来の生活をいち早く体験したい方は投資を検討してはいかがだろうか。
もっと詳しく知りたい方へ
airfy BeaconはBluetooth LEを使用している。
airfy Beaconアプリはあらかじめ登録しておいたビーコン端末との距離に応じて、家電にイベントを送ったり、IFTTTのレシピを実行したりする。
反応する距離の範囲は以下の3つである。
- very close(2cm未満)
- near(2cm以上30m未満)
- far (30m以上)
上記の洗面所の例では「near」に、天気予報の例では「far」に設定する想定のようだ。
家電との通信はアプリからWifi経由で行っているようだ。
ビーコン端末のバッテリーは単3電池2本で1年半交換の必要が無い。
256kBのフラッシュメモリが搭載されており、開発者はプログラムを書き換えることができ、センサー等のデバイスを接続し給電を行える。OSはRIOTがインストールされているようだ。
更に、250ドル以上の投資を行うとGithub上のアプリのソースコードにアクセスできるようになる。
可能性を大いに秘めたデバイスだけに、今後の益々の成長に期待したい。