ABEJA、「GPT-4」を上回る性能の小型化モデルをエッジ環境で利用可能に ～ クラウドの利用が許されない高度なレスポンスが要求されるプロセスに、高精度なLLMを即時に利活用できるようになり、適用領域が大幅に進化 ～

　人とAIの協調により「ゆたかな世界を、実装する」株式会社ABEJA（本社：東京都港区、代表取締役CEO：岡田 陽介、以下「ABEJA」）は、「GPT-4」を上回る性能に到達した32Ｂの小型化モデルを、ABEJA Platformを通じて、エッジ環境において実装いたしました。これにより、顧客企業は、エッジデバイスに高精度の小型化モデルをデプロイし利活用できるようになるため、利便性が大幅に向上します。なおこのたび実装を完了したOpenAI社の「GPT-4」を上回る性能の32Ｂの小型化モデルは、2025年1月にABEJAが発表した、「GENIAC（Generative AI Accelerator Challenge）」の元、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（以下「NEDO」）が進める「ポスト5G情報通信システム基盤強化研究開発事業／ポスト5G情報通信システムの開発／競争力ある生成AI基盤モデルの開発（助成）」）において構築したものです。（参照：https://www.abejainc.com/news/20250127/1）

　ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う｢デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。

　ABEJAは、LLMの社会実装における最大の課題は、精度とコストのトレードオフにあると考えており、その課題解決に向けた研究開発を進めております。多額のコストを投じ、大規模な計算リソースを費やしたサイズの大きい汎用的なモデルであっても、LLMをビジネスに実装させるためには、用途に合わせた追加学習などのカスタマイズが必要であることから、現在、ABEJAは、高い精度を有した小型化モデルの構築を推進しております。ABEJAが2025年1月に構築した32Bモデルは、ファインチューニングの前段階でありながらmtbench、elyza-tasksなど汎用的言語性能を図る複数指標で、OpenAI社の「GPT-4｣の性能に到達いたしました。

　ABEJAは、高精度の小型化モデルの利活用がコスト効率や利便性を向上し、LLMの社会実装の加速化に貢献すると確信しております。

　ABEJAは、この「GPT-4」の性能に到達した32Ｂの小型化モデル（以下「当該モデル」）は、性能およびサイズの観点からも、ビジネスにおける実用性の実現に最適であり、当該モデルがエッジ環境で利用可能になることで、セキュリティなどの面からクラウドの利用が許されない環境においても、高精度なLLMを即時に利活用できると考え、このたび当該モデルをABEJA Platformを通じて、エッジ環境に実装いたしました。

　具体的にABEJAは、当該モデルを、NVIDIAが提供するエッジ コンピューティング デバイスにデプロイし、エッジデバイス上でのオーケストレーション※を実証しております。

　これにより顧客企業は、コスト負荷が高く遠隔にあるデータセンターではなく、スモールサイズのエッジデバイスで操作することが可能となり、オフィスや工場など多様な環境で利活用することが可能となります。

　ABEJAは、引き続き、ミッションクリティカル業務におけるABEJA Platformの開発・導入・運用を通して、産業構造の変革を推進します。

※オーケストレーションとは、一般的なIT用語ではアプリケーション、システム、クラウドサービスなど複数の異なる環境の管理や調整を自動化することです。本文中では、複数のエッジデバイス上で、推論、設定、管理などLLMの利活用に伴う複数のタスクおよびプロセスを自動で実行することを意味しています。

OpenAI社の「GPT-4」を上回る性能に到達した32Ｂの小型化モデルは、経済産業省とNEDOが実施する、国内の生成AIの開発力強化を目的としたプロジェクト「GENIAC（Generative AI Accelerator Challenge）」で開発されたものです。

また本件に関する検証において、ABEJAは、株式会社マクニカよりご協力をいただいております。

■ 株式会社ABEJAについて

ABEJAは、「ゆたかな世界を、実装する」を経営理念に掲げ、ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う｢デジタルプラットフォーム事業」を展開しています。ABEJA Platformは、ミッションクリティカル業務における堅牢で安定した基盤システムとアプリケーション群であり、生成AIをはじめとする最先端技術による運用が人とAIの協調により実現可能です。ABEJAは、2012年の創業時よりABEJA Platformの研究開発を進めており、顧客企業からの信頼のもと、数多くの導入を進めることで「テクノロジーの力で産業構造を変革する」ミッションに取り組んでいます。

本 社：東京都港区三田一丁目1番14号 Bizflex麻布十番2階

設 立：2012年9月10日

代 表：代表取締役CEO 岡田 陽介

事 業：ミッションクリティカル業務へのAI導入支援のため、基盤システムとなるABEJA Platformの開発・導入・運用を行う｢デジタルプラットフォーム事業」

URL ：https://abejainc.com